島根県立松江南高等学校

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2年生理数科 未来創造RAP応用B

RAP応用B 研究実験2回目

令和2年10月19日(月)

研究実験2回目となる活動を行いました。

物理班では前回に引き続いて島根大学総合理工学部より物理班の北川先生と植木先生のお二人にお越しいただき,実験を進めました。また生物班は髪の毛の電子顕微鏡による写真を撮るために,島根大学生物資源科学部の松崎教授の研究室に訪問させていただきました。

各研究班の活動が活発になっています。

化学講義室で,物理班が植木先生と協議中 物理教室で,物理班が測定実験中
化学講義室は3班(化学2班と生物班)で大盛況
数学班は教室で,担当の先生と一緒に調査です。

 

実験も本格的に稼働しています、生徒たちは放課後の部活動の合間をぬって研究したり,観察記録を行ったりと、とても意欲的に活動しています。1つのデータをとりだしていく難しさ,成功するとは限らないという実験の難しさと共にわくわく感を感じているようです。

 

さて,今回から3回に分けて理数科2年生のRAP応用Bの全8班の研究内容を紹介していきます。第1回目となる今回は前年の先輩のテーマを引き継いでいる地学班と島根大学へ訪問し,研究実験を行った生物班の紹介です。

【地学班】

 地学班の研究テーマは「抹茶による地球温暖化防止効果と有効利用」です。地学班は課題研究8班のうち,唯一昨年の先輩の研究テーマを引き継いでいる班です。
 本校がある松江市は不昧流といわれる茶道文化があるほど,お茶が有名な中核都市です。高校生物で学んだ光合成で植物がもつクロロフィルが特定の光を吸収することを学び、また地球温暖化対策としてグリーンカーテンなど植物が利用されていることから,本研究を設定しました。
 前年度の研究では,植物の葉に含まれる光合成色素は赤外線を反射し、日光による温度上昇を抑制すること,加熱処理されているお茶の加工品(=抹茶)でも日光による温度上昇を抑制することが確認されました。
 今回は,この抹茶の温度上昇の抑制が抹茶のどの成分に起因しているのかを確認していきます。また日光では季節によって照度に大きな変動が生じるため,照度の変動を小さくするため,赤外線ランプを使用した実験システムの構築も試みていきます。

綿密に話し合い 赤外線ランプを太陽光として・・・ 壁を作り,温度測定していきます

 

【生物班】

 生物班の研究テーマは,「My hair was bad」です。タイトルから察していただける通り,髪の毛を研究対象として課題研究を進めています。髪の毛が抜けていく,少なくなっていくのはなぜだろうという素朴な疑問から,髪の毛全体に興味を持ち,さらに髪の毛が痛む原因を調査することにしました。この研究には,国立大学法人島根大学生物資源科学部の松崎 貴教授と連携して研究を進めています。
 現在は髪の毛が痛む原因を調べているところです。髪の毛が痛む原因として,熱・pH・紫外線など様々な要因を挙げています。今回は,実際に髪の毛に痛む原因と考えられる要素を与え,顕微鏡での観察をしています。顕微鏡は高校にはないことから,島根大学に出向き電子顕微鏡を使用させていただきました。

 
  髪の毛を痛める要素をどう設定するか相談しています 松崎先生の研究室で顕微鏡観察(島根大学にて)

 

 ★次回は,化学班・物理班・数学班の3班をご紹介します。